兵庫県議会健康福祉常任委員会 (小田毅委員長) が23日、 県立柏原病院を視察した。 同病院の小児科を守る会 (丹生裕子代表) からも活動について説明を受けた。 小田委員長は 「医師の働きやすい環境づくりに取り組みたい。 『守る会』 の活動はすばらしく、 他の地域に行く機会にはPRしたい」 と話していた。
柏原病院の新田茂管理局長が、 2004年度に比べ医師が半減したことで、 患者数減、 経営状況の悪化を招いている現状を説明した。
委員からは、 医師招へいに関する現場からのアイデアや、 柏原赤十字病院との医療連携、 他地域との連携の可能性などについて質問が出た。 病院や医師側からは 「大学病院に頼らない方法というのは無理。 状況は今後さらに悪化する」 「連携はできるが、 今後は大きな判断を必要とする時期がくるかもしれない」 などと窮状を訴えた。
続いて、 「守る会」 の丹生代表らが、 クイズを交えながら分娩で亡くなる人の割合が日本は世界に比べて格段に低い半面、 患者と医師の間に意識のギャップが生じたとし、 「医療は確実なものではない、 『病気は治って当たり前』 ではない、 ということを知るべきだと伝えている」 と話した。
地元選出の石川憲幸県議は、「守る会なりの素朴な疑問と、 議員としての考え方との間にずれもあるだろう。 一度、 話し合いの場を持ち、 共通認識を持って一緒にやっていきましょう」 と応じた。