県立柏原病院で1日、 辞令交付式と新たに赴任した医師の歓迎会が開かれた。 大西祥男新院長は、 「中核病院として元来かなりのポテンシャルを持った県立柏原病院に、 みなさんと共にもう一度息を吹き込みたい。 地域の住民から県立柏原病院があるから安心して暮らせるといった言葉が頂けるような病院に」 と訓示した。
昨今の日本の医療現場の問題点を挙げ、 同病院も他の自治体病院と同じように新医師臨床研修医制度を契機に医師不足に陥り、 診療機能が低下してきたと前置き。 「県立柏原病院の小児科を守る会が発足し、 小児科の診療機能は回復した。 このたび、 県と大学が協力し、 医師派遣を中心に当地域の医療を守る体制が確立した」 と述べ、 「大学からの応援、 県立病院間の交流で医師不足の解消と診療機能の回復がはかれられることを期待している」 と話した。
また、 新たに赴任した医師6人を職員に紹介する歓迎会では、 「大学との連携を極めて密にとり、 十分サポート頂くよう努力したい」 とあいさつした。 前院長の酒井國安医療監は、 「今日から柏原病院の新しい歴史が始まる。 6人も新しい医師に来てもらえたのはいつ以来だろう」 と、 声を弾ませていた。