柏原日赤 2次救急輪番復帰へ

2009.07.30
丹波の地域医療特集

 柏原赤十字病院 (柏原日赤、 玉田文彦院長) が、 2007年5月から離脱していた2次救急輪番に、 約2年ぶりに復帰する。 土日曜については8月から、 平日 (月―金曜) については10月から柏原日赤を加えた輪番体制となる。
 このほど開かれた丹波圏域救急医療対策圏域会議 (会長=田中潔丹波市医師会長) で、 柏原日赤が復帰を申し入れ、 了承された。 これを受け、 柏原日赤は看護師の当直体制を組み替えるなどし、 丹波、 篠山両市は柏原日赤分の病院群輪番制運営負担金を市議会9月定例会にそれぞれ上程する予定。 輪番1回の単価は約7万1000円で、 年度内の当番日数をかけた額を、 両市が人口割などで負担する。
 柏原日赤は、 4月1日付で外科医2人が着任したことを受け、 復帰を申し入れた。 同病院は 「輪番復帰は、 我々の課題でもあった。 しかし、 まだなお外科医は2人しかいない状況と言え、 引き続き、 柏原病院などと連携し、 お役に立てる範囲内でできることをしたい」 と話している。 当番日は木曜日。
 同病院は07年6月から常勤医が内科医2人、 歯科口腔外科1人だけとなる状況に陥り、 輪番からの離脱を申し入れた。 その後、 これまでに内科、 婦人科、 外科医を招へいした。 現在の常勤医は、 玉田院長を含む内科5人、 外科2人、 婦人科1人、 歯科口腔外科1人の計9人体制となっている。

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