兵庫医科大学篠山病院 (福田能啓院長) の人事異動が4月1日付であり、 小児科医が2人増え、 常勤医が25人から27人となった。 また、 6月の新病棟稼動に向け、 機材の管理を専門に行う臨床工学技士1人を初めて採用。 看護師と看護助手もそれぞれ3人増員し、 体制の充実を図った。
小児科は3月末までは1人体制で、 明らかなオーバーワーク状態にあったが、 2人増員され、 継続可能な勤務体制が取れるようになるという。 着任した小野淳一郎医長 (38) は 「兵庫医大本院や県立柏原の小児科と連携を取りながら、 継続できる体制づくりをまず第一に考えたい」 としている。
今年度は欠員補充や新規採用で計28人の大幅な人事異動となった。 福田院長は1日に行った辞令交付式で、 「病院の移転に伴い、 5月は混乱が予想されるが、 がんばってほしい。 『接遇』 『プロ意識』 『チーム医療』 の3つが新病院のモットー。 接遇とは相手への思いやり。 患者にとって一番いいことは何かを考えてほしい」 と激励した。
欠員となっている看護師、 内科、 産科医らについては引き続き募集していくという。
建設中の新病棟は、 4月末に業者から引渡しがあり、 5月から医療機器を搬入する。 5月は、 市内他病院の協力を得ながら診療制限を行って移転に備え、 5月末に引越しを行う。 また、 市からの要望を受けて4月から、 市内の診療所への医師派遣回数を増やす。