兵庫医科大学篠山病院 (篠山市黒岡、 福田能啓院長) の病院棟新築工事が完了し、 15日に竣工式が行われる。 6月1日から 「ささやま医療センター」 (079・552・1181) として開院する。 「総合診療科」 を新たに標榜し、 電子カルテを初めて導入するなどシステムも見直した。
電子カルテを西宮の兵庫医大本院に先駆けて開院と同時に導入する。 これまでは手書きで行っていた、 医師の指示から検査、 会計までの流れをオンライン化する。
新病院棟は、 鉄筋コンクリート造り4階建てで、 敷地面積約1万7900平方メートル、 延べ床面積約1万500平方メートル。 一般病床136床、 療養病床44床の計180床。 総工費は27億円。
特別室1室、 個室23室、 4人部屋38室、 2人部屋2室がある。 4人部屋のうち16室には、 戸板式のパーテーションを備え、 プライバシーに配慮した。 全ての部屋でテレビとインターネットの接続環境を整えた。
1階に外来診療を集約し、 初診患者は総合診療科の窓口を通して適切な診療科に振り分ける。 検査室、 放射線室、 薬局、 管理部門も置く。 2階は管理部門と療養病床。 3階は産科、 小児科と、 内科中心の一般病棟、 4階は手術室と、 整形外科、 外科の一般病床をおく。 手術室は3室あり、 無菌状態に近い手術室を2室設けている。
篠山市にゆかりの深い花の名前を各階病棟の呼び名に使用し、 2階は 「茶の花」、 3階東は 「ささゆり」、 3階西は 「しゃくなげ」、 4階は 「さぎそう」 と名づけた。
隣接するリハビリテーションセンター、 ささやま老人保健施設とは、 玄関ホールから廊下でつながっており、 3施設を一体的に運営する。
今月20日ごろから大型機械の移設を開始し、 市内他病院に救急患者受け入れの協力をあおぎながら、 29、 30、 31日で引越しを行う。 31日は外来を休診する。