希少な国産黒ゴマを栽培する兵庫県丹波市の「丹波黒ごま生産組合」(荻野修一組合長、25人)がこのほど、JA丹波ひかみ春日営農経済センター(同市春日町野村)で今年度初めての集荷作業を行った。選別して持ち込んだ黒ゴマを再度、唐箕にかけ、等級付けをした。集荷量は記録的に暑い夏がたたり、0・5トンとふるわなかった。荻野組合長は「粒が小さめで、反収が上がらなかった」と振り返った。
全量集荷する大阪のゴマ加工販売会社「和田萬」の松岡義仁さんが等級付け。買い取り価格は、特Aが昨年より1キロ150円高い3240円、他が100円アップ。
組合員全体で栽培面積約2・75ヘクタール。全体面積の約14%、39アールを栽培する農事組合法人稲畑どろんこ会(同市氷上町稲畑)は160キロを出荷、ほとんどが特Aだった。は種が6月20日と、他の生産者より遅かった。
同会の梅垣嘉位さんは「丹波大納言小豆も黒大豆もひどい出来。黒ゴマはまし。天候の加減で、難しい」と話していた。年明けにも集荷する。
松岡さんは「黒ゴマは重宝されている。生産量の維持が大切。丹波は機械化が進んでいて、他産地より先進的。何とか栽培拡大を」と話した。