兵庫県丹波市立船城小学校の全児童(52人)が11日、地元のお年寄りから指導を受け、正月飾りのわら細工づくりを体験した。同校で30年以上続く師走の伝統行事。秋に自分たちで刈った稲わらを使い、縁起物を完成させた。
船城地区の老人会「福寿会」の会員ら11人が教えた。児童たちは「手を湿らせた方がねじりやすい」とアドバイスを受け、手を水で濡らしながら作業。2つの束に分けたわらを足で固定し、ねじる作業を繰り返した。毎年体験している上級生たちは慣れた手つきで、眼鏡や輪の形をしたわら細工を仕上げていた。
女子児童(5年)は「難しいけれど楽しかった。年々きれいに編めるようになってきている」と話し、男子児童(同)は「学校でわら細工大会があったら1位になれそうなぐらい上達した。玄関に飾りたい」と笑った。