春を待つ 冬鳥「ツグミ」凛と 口つぐんで無口?

2025.01.14
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桜の木にとまり、凛とした表情を浮かべる冬鳥「ツグミ」。名前の由来は口をつぐんでいると考えられたことから。無口?=2025年1月14日午前10時17分、兵庫県丹波篠山市内で

兵庫県丹波篠山市内で冬鳥の「ツグミ」の姿が見られる。その凛とした姿は冬の風物詩でもある。

全長約24センチ。夏季にシベリア方面で繁殖し、秋から冬にかけて越冬を目的に全国各地に飛来する。渡ってきてからは各地に散らばり、春に再び群れを作って北へ戻る。

繁殖期でないため、冬は鳴かずに口を「つぐんでいる」と考えられたことが名前の由来という説がある。確かに鳴く姿を見たことがないし、木々や電線にとまって胸を張っているか、道端や田畑を「タタタタッ」と小走りで動き回っている。

じっと口をつぐんで春を待つツグミ。ツグミがとまる桜の木にも、口をつぐんでいるかのようなつぼみ。どちらも開く春が待ち遠しい。

【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)

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