青々とした稲が天に向かってぐんぐん背伸びを始めている兵庫県丹波篠山市内。美しい草原のようになった田の中を悠々と歩き回っているのは野鳥のダイサギだ。
この時期の水田はさまざまな生き物の宝庫。カエルや虫、小魚など、サギにとっては「楽園」になっており、豊かな生態系の維持に人間も一役買っていることがうかがえる。
稲の間をゆったりと歩きながら餌をついばみ、姿が消えたかと思うと、また「ピョコッ」と顔を出す。稲の緑とサギの白のコントラストは、「農村の夏」を象徴する景色だ。
令和の米騒動に史上最速での梅雨明けなど、米を巡り動きが慌ただしい昨今。いつも通り、のんびりと歩くサギを見ていると、少し落ち着きを取り戻したくなった。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)


























