稲刈りが進む兵庫県丹波市内の田んぼで、例年になく雑草が繁茂している。草抜きや、コンバインが目詰まりを起こすなど手がかかり、作業効率を悪くしている。収量減にもつながっている。
丹波農業改良普及センターによると、8月に雨が降る前から生えていた草が水をもらって大きく成長。渇水で田んぼに水が行き渡らず、湛水した田んぼの水に溶かすタイプの除草剤がうまく効かない、という今年ならではの事情があるという。
雑草の代表格ヒエのほか、茎が太く硬いクサネム、「ひっつき虫」とも呼ばれるアメリカセンダングサなどが多い。
例年は雑草を生やさない管理の良い田にも草が生えている。黄金色の田んぼの一部が青くなっている所や、田んぼを埋め尽くして稲穂が見えにくい所もあり、半ば草むら化した田んぼでは、チョウが飛び交っている。
除草剤を使う慣行農法の田んぼで草が茂っている一方、日頃から田に入り、雑草に目をかけて草取りの労をかけているJAS有機ほ場や自然農法の田んぼは、慣行のように「草ぼうぼう」になってはいない。


























