越冬のために飛来した冬鳥「ジョウビタキ」のオス。小さな冬の使者の通称は、〝ジョビ太〟＝2025年11月4日午前11時1分、兵庫県丹波篠山市内で

兵庫県丹波篠山市内に「ヒッ、ヒッ」という鳴き声が響き始めた。声の主は、冬鳥の「ジョウビタキ」。今年も北方から、小さな「冬の使者」が帰ってきた。

全長15センチでスズメほどの大きさ。オスは頭が銀白色、顔が黒色、腹は赤茶色と特徴的な色合い。メスは灰色と茶色。積雪の少ない土地で越冬することから、晩秋から冬の風物詩として知られる。

木にとまり、「ヒッ」と鳴いていたのは、ジョウビタキのオス。ジョウビタキ好きからは通称〝ジョビ男〟や〝ジョビ太〟と呼ばれている。まん丸おめめに白髪オールバックのような頭部がなんとも愛らしい。

10月終盤から鳴き声は聞こえていたものの、ようやくシャッターを切ることができた。市内で撮影するのは3月以来。今年も帰ってきたジョビ太に、「おかえり」とつぶやく。

日中は過ごしやすいものの、朝晩は10度を下回る日々。目の前で鳴く「小さな冬」に季節の移り変わりを感じた。

【丹波新聞鳥部】（※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました）

真冬のジョビ太