2026年の干支「午」にちなみ、白馬に乗った「馬鳴菩薩」を祭っている兵庫県丹波市氷上町常楽の高山寺(山本祐弘住職)が1日午前8時―正午限定で、初詣の参拝客に同菩薩を公開する。合わせて同菩薩のお札を、30枚限定で頒布する。
養蚕の神。馬の上でハスの台座に座り、合掌する木造の菩薩像。普段は虚空蔵菩薩と並んでお堂に祭っており、本堂に移して見てもらう。
今年、山門2階の整理中に版木(縦20㌢×横19㌢)が見つかった。菩薩の姿と、「分形大千 化為蠶虫 口吐絲綿」という同菩薩の功徳を説明する仏書の一部が彫られている。
山本住職(50)によると、馬鳴は1―2世紀ごろのインドの仏教詩人で実在の人物。中国で蚕と馬を結びつけた民間信仰の対象となり、日本に伝わった。
氷上郡(現・丹波市)はかつて養蚕が盛んで、同寺に残る奉加帳から「講」があり、大祭が営まれていたことが分かっている。お札はその頃に配っていたものとみられる。




























