
パックマンやスペースインベーダーなどが並ぶ店内。今も稼働中で食事客は無料で遊べる=兵庫県丹波篠山市魚屋町で
令和8年(2026)は、昭和元年(1926)から数えて満100年。戦後復興、高度経済成長などにおける、さまざまな出来事の中で日本が大きく発展した昭和の時代。一方、「平成」「令和」と時が流れるにつれ、古き良き時代というような懐かしさも込めて「昭和」が使われることが散見されるようになった。そこで、「楽しかった昭和」にスポットを当て、当時の“アルバム”の一部をひもといた。時代の再発見と、輝かしい未来につながることを期待して。
「ただの洋食レストランにあらず」―。兵庫県丹波篠山中心地の商店街沿いにある「洋食レストランあんず」(同市魚屋町15―1)は、通りから厨房が見えるおしゃれな店構えだが、その奥には食事客だけが足を踏み入れられる“秘密の昭和ルーム”が潜んでいる。
店内には、かつて結婚式場で使われていたテーブルやいす、シャンデリアといった落ち着いた調度品が並ぶ。ブリキのおもちゃやレトロな人形が随所に飾られ、さらに洋食やクリームソーダ、ミックスジュース、コーラフロートなど「懐かしさ」をテーマにしたメニューが昭和の雰囲気を醸す。
しかし本当の“昭和”はその先にある。食事フロアの小さな扉を開けると、一気に別世界に。1970―80年代のゲームセンターで使われた「スペースインベーダー」「パックマン」「ギャラガ」が並び、ウルトラマンや仮面ライダー、鉄人28号、ブリキの乗り物など、所狭しとおもちゃがぎっしり。さらに奥の3部屋にも、めんこ、こま、雑誌など懐かしの品々が約3万点並ぶ。オーナーシェフの中道浩さんは「SLのおもちゃや戦艦ヤマトの模型など、お客さんから譲っていただくこともある」と話す。
岐阜県にあった国内で2番目に大きいおもちゃ博物館が閉館した際、その展示品を譲り受けたのがこのコレクションの始まりという。
ちなみに、懐かしの3台のゲーム機は現在も稼働中で、食事客は無料で遊べる。人気メニューは、お子様ランチならぬ「大人様ランチ」。昔ながらのプリンやビーフカツレツも評判だ。
ランチ午前11時―午後4時。ディナーは午後5―9時。原則、火、水曜定休。


























