兵庫県丹波篠山市畑宮の佐佐婆神社で毎年10月に行われる例祭の流鏑馬神事で弓を引く子どもが乗る御神馬が、数年前からがっちりとした日本在来馬に替わった。どこか愛嬌のあるその姿が気になり、御神馬として仕えているという吉川八幡神社(大阪府豊能町)を訪ねた。
馬舎の前には御神馬のプロフィールが掲示されていた。名前は「いづめ」。弓道の決戦競技「射詰」に由来するという。8歳の雄で、北海道・函館生まれ。体高は135センチ。河原毛と呼ばれる黄褐色から亜麻色の被毛が美しい。
階段を上り、社殿前でいづめと対面すると、素朴で優しい表情に思わず「かわいい」と声が漏れる。近づくと大きな瞳でじっと見つめられ、自然と目線が合う。その視線には人なつっこさと落ち着きがあり、不思議と心が和んだ。
広報担当の瀬戸朝一郎さんによると、性格は穏やかで人なつっこく、地域の人たちにも親しまれているという。境内や馬舎だけでなく、田畑で草をはんだり、公道を散歩したりすることもあるそうだ。
さらに、いづめはX(旧ツイッター、QRコード)でも〝情報発信〟しており、フォロワーは約2万4000人(6日時点)と人気者だ。
日本馬事協会によると、日本在来馬は全国で約1700頭(2023年)。そのうち御神馬として神社に仕える例は全国で5社しかなく、いづめは貴重な存在でもある。




























