
市東部を「コメコバレー」にするべく、地元の生産団体や活性化団体、食品メーカーの協力を得ながら、米粉利用の一貫体制を推進する有限会社カンファーの中野彰夫さん=兵庫県丹波篠山市泉で
兵庫県丹波篠山市泉の企画、制作会社「有限会社カンファー」が4月から、地元の生産団体や活性化団体、食品メーカーの協力で米粉利用を促進、普及する取り組みを行う。同地区を中心に米粉専用品種の栽培から製粉、商品開発、販売までの一貫体制を作り、同市東部エリアを「コメコバレー」と位置づけ、米粉の利活用を広げる。このほど、農水省の関連事業採択を受けた。
「コメコバレープロジェクト」は、雲部地区を中心に同市東部の多紀、城東地区で展開し、米粉利用の一大拠点を目指す。
4月から約10アールで生産する専用品種は、農研機構(茨城県つくば市)が2022年に品種登録した「亜細亜のかおり」。通常のコメよりも、デンプンの一種アミロースの含有率が高く、粘りが少ない高アミロース米で、麺や菓子などの加工品に向いている。コシヒカリに比べて2割以上多く収穫でき、収穫期が2週間ほど遅いので収穫労力を分散できる。
収穫したコメを、農研機構と同品種米を試験生産した滋賀県の米粉加工工場で製粉する。製粉した米粉は、国産米のビーフン生産の施設を一昨年に新設した「ケンミン食品」(泉)で米麺を試作。その適性を評価する。

米粉普及と来場客の反応を探るため、里山工房くもべの丸井一正さんがマルシェで米粉の唐揚げを販売した(昨年12月)=兵庫県丹波篠山市細工所で
米粉のメニュー開発は、旧雲部小学校(西本荘)を拠点に工房開設や弁当販売などを行っている合同会社「里山工房くもべ」が担う。4月から米粉(当初は福井県産)を使った唐揚げ弁当を東部地区で販売したり、新メニューを開発したりする。また、米粉の販売を東部地区で行う。
このほか、利用促進として、米粉料理のイベント開催やマルシェでの提供、ホームページでの情報発信などを行う。
カンファー取締役の中野彰夫さん(53)は「東部地区で米粉関連の取り組みを通した雇用創出や、地域の担い手づくり、持続可能な集落営農の実現につなげたい」としている。


























