カエル類化石を発見 東小の理科授業で

2009.12.15
ニュース

 東小学校の6年生54人が8日、 理科授業の一環として行った化石発掘体験でカエル類とみられる化石を発見した。 授業中の出来事に、 教諭も児童たちも驚きと喜びを隠せない様子。 人と自然の博物館が行っている発掘調査も兼ねており、 立派なお手伝いとなった。
 発見したカエル化石の部位は、 脚部の脛腓 (けいひ) 骨。 カエル以外の生物では2本で1対になっている骨が1本になっている特徴が確認できた。
 児童たちが発掘体験に使用した岩石は、 丹波竜化石の発掘調査で出たもの。 岩石を保管している同博物館の池田忠広研究員が特別講師として来校し、 一緒に発掘を体験した。
 ゴーグルに手袋、 ハンマーを装備して、 石を割っては断面を調べていたところ、 足立龍成君が割った石の中に化石を発見し、 池田研究員に報告したところ、 カエルの化石と判明。 児童らが集まり、 大きな歓声が上がった。 そのほか、 骨片など計8点もの化石が発見された。
 池田研究員は、 「先日発見されたカエル化石同様、 保存状態がとてもいい。 クリーニングしてみないとわからないが、 岩の中にはまだ化石が密集している」 と話していた。

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