小児の急患8月めどに平日夜間も受け入れ

2006.06.29
丹波の地域医療特集

県立柏原、医大篠山、柏原日赤が当番で
月曜は三田や北播へ

 丹波圏域救急医療対策圏域会議 (議長=田中潔丹波市医師会長、 17人) が27日、 丹波市医師会館 (柏原町柏原) で開かれ、 懸案になっている小児の平日夜間の救急患者を、 「北播磨」 「三田市・神戸市北区」 両地区の病院の協力を得て、 「365日、 専門医に診てもらえる体制」 をとることで合意した。 移動距離、 時間的負担が増えるデメリットがある一方で、 専門医にかかれる安心が得られる。  七月からの実施を目指していたが、 予算を伴うため、 丹波、 篠山両市が議会への説明が必要とし、 説明を終えたのち実施する。 八月ごろの見通し。
 小児科医不足を、 広域の病院間連携でカバーしようというもの。 火、 金曜は県立柏原が、 水曜は兵庫医大篠山 (篠山) が、 木曜は柏原赤十字 (柏原日赤) の各病院が、 それぞれ 「当番」 を務める。 土、 日曜と祝日も、 検査や入院が必要な重症患者を中心に、 丹波地域の三病院が交代で診る。
 丹波地域の三病院は、 当番日に小児科医を集中させるため、 当番日以外に、 「飛び込み」 で受診に訪れても、 小児科医以外の診察になるか、 小児科専門医がいる病院への紹介かのどちらかになる。
 三病院のいずれもが 「当番でない」 月曜と、 「軽症だが、 専門医の受診」 を希望する深夜帯の患者を、 市立西脇 (西脇市)、 中町赤十字 (多可町)、 三田市民 (三田市)、 社総合 (加東市)、 小野市民 (小野市)、 済生会兵庫県 (神戸市北区) の各病院に任せる。
  「三田市・神戸市北区」、 「北播磨」 地区内の病院は、 それぞれ持ち回りで、 小児科専門医を確保しており、 両地区の 「当番病院」 を丹波地域の患者が利用する形になる。
 まず丹波、 篠山両市の消防本部か、 柏原、 篠山、 柏原日赤の三病院に連絡をする。 消防本部や病院は、 丹波地域外でも、 どこの病院が 「当番病院」 であるかを把握しており、 専門医の診察が必要な場合は、 受診希望者に病院名と連絡先を伝える。
 小児科医は、 柏原に二人、 篠山、 柏原日赤に各一人ずつしかおらず、 日曜祝日のみ三病院で当番を決め、 診察を担当してきたが、 受診希望が多い平日夜間は、 当番がいなかった。 (足立智和)

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