来年秋開催の「のじぎく兵庫国体」のキャラクター「はばタン」が、人気を集めている。貸し出し用の着ぐるみが県内全域の県民局に配備されたのだから、出演依頼の数は相当なものなのだろう。丹波県民局でも、実際に貸し出したという。「国体マスコットとしては空前の人気」との報道も目にした。黄色いアイドルはばタン、売れっ子である。 一方、肝心の国体の認知度は、現時点では今ひとつのようだ。ある市職員は、「はばタンと一緒に国体のPRに出かけたら、はばタンに人が集まって誰も話を聞いてくれなかった」とぽつり。「正直、国体はまだ、はばタンほどの知名度はない」と、打ち明ける県職員もいる。開催まで1年と少し。マスコット人気を、大会への関心に変える工夫が必要だ。 丹波地域では今年9月から11月にかけて、篠山市でホッケー、丹波市で軟式高校野球のリハーサル大会が開かれる。ホッケーは社会人日本一決定戦、野球は秋季近畿大会で、どちらも内容は折り紙付き。スポーツが好きな人は、見に行って損はない。来年に向けて競技の予習をしてはいかがだろうか。はばタンと観戦するチャンスもあるかもしれないし。(古西広祐)