カンボジアの支援活動をする松岡秀司さんが、19日から丹波の森公苑で写真展を開く。25、26の両日には、講演会も予定されている。たくさんの物資を提供してくれた丹波地域の人にお礼を言うと共に、募金を募り、現地で学ぶ子どもの奨学金を集めることを目的にしている。 2月に現地を訪れた際に、私費で学校を建てた。学校といっても、小屋のようなものだが、日本円で10万円そこそこで建ち、100人くらいの子どもが学んでいるのだという。 カンボジアはポルポト時代に、教師など知識層が、ほとんど粛清された苦い歴史を持つ。その影響を引きずり、知識層が育たず、産業も立ち遅れている。親も食べていくのに精一杯で子どもを学校にやる余裕がない、といった悪循環に陥っており、国全体がなかなか貧困から抜け出せずにいる。 松岡さんは、「学ぶ意欲のある子どもを応援して、将来、国を動かすような人材に育ってほしい」と期待している。 現地は宿が1泊200円程度、ビールが60円程度という物価。日本ではわずかなお金でも、現地では大きな価値を生み出す。僕も酒代を節約し、心ばかりのカンパをさせてもらいたい。(足立智和)