中学総体の県大会が、丹有地区をメーン会場に開かれた。地元開催とあって、例年以上に身近な大会に感じられた。そんな中、篠山中のソフトボール部と氷上中の女子バスケットボール部が、強豪校を抑えて、県大会で優勝するという快挙を成し遂げた。同大会48回の歴史で、両競技とも丹波勢が優勝するのは初めてだ。 篠山中は、顧問の中野龍文教諭が「篠山市予選から県までを振り返って、丹有大会の丹南戦が一番苦しかった。あれ以降、ピンチになっても、『いける』という大きな自信が生徒に芽生えた」と言うように、負けている時でも白い歯を見せ、楽しそうにプレーしている姿が印象的だった。 氷上中は、小学校時代から県、近畿で活躍し、何度も紙面に登場した選手たちが、中学校でも偉業を成し遂げた。丹有大会が終わった後、「積極的にいけなかった」と反省していたが、県では果敢に攻め、阪神間の強豪校を下した。 勝ったチームの裏には負けたチームがあり、負けたチームから学んだことをいかせば、勝ったチームはもっと強くなれる。両校とも目標の「全国大会出場」が叶うよう、最後まで応援したい。(足立智和)