後ろ姿の「ペケ印」

2007.01.30
未―コラム記者ノート

 篠山市を回るようになり、最初に目についたのが、小学生の制服だった。紺色、グレー、茶色とずいぶんたくさんの小学校で制服を採用している。丹波市では制服を着用している小学校はなかったので新鮮だった。 ある小学校で先生に「篠山はずいぶん制服が多いですね」と話し掛けた。「一度はなくそうという話もあったんですが」と意外な返事。保護者から「私服にしては」という提案がありアンケートを取ったところ、「制服を残してほしい」という意見が多かったため、存続することになったという。ただこの学校では「似たような服」なら構わないということになっているそう。厳格な規則ではないようで、よく見るとぜんぜん違う私服の子も混じっていた。 この学校が指定している女子の夏服は、プリーツ型吊りスカート。廊下を走る後ろ姿の「ペケ印」を見ていると、「ちびまるこちゃん」ではないけれど、何だか懐かしい感じがしてほほ笑ましかった。 こじつけかもしれないが、篠山には古くからあるものを大事にし、むやみに新しいものに変えないような風土があるのだろうかと思ったりする。(徳舛 純)

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