怪しい者では…

2007.01.30
未―コラム記者ノート

 先日、学校で遊んでいた小学生に、「丹波新聞の記者なんやけど」と前置きをした上で取材しようとしたところ、「知らない人と話したらあかん、て言われた」と返事をされた。最初は正直に言って少し戸惑った。しかし幼い子どもが犠牲になる、というニュースは後を絶たない。自分の身を守るには不審者はとりあえず近づけさせない、という方法は一番効果的だ。 取材できなかったのは残念だが、その場はとりあえず「手間かけさせて、ごめんね」と謝った。話を聞くのが商売の記者にとっては、この状況は若干辛い。これからは自分が本物の記者で、純粋に取材するだけだということを、相手とその周囲に充分伝えてから取材するべきだな、と考えた。そのためには、まず不審者と疑われないようにしなければ。髪の毛と髭の手入れはまめにしよう、ボサボサではまずい。あと、車で道に迷って同じ所を何度もウロウロするのも厳禁だ。「変な車が徘徊している」と通報されかねない。 一番優先させたいのは減量。久しぶりに会った人に「どなたでした?」と怪訝な顔をされないよう、自己主張しだしたお腹を早く引っ込めねば。(西澤健太郎)

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