未来ある考え方

2007.01.31
未―コラム記者ノート

 篠山市地球温暖化防止活動推進連絡会が環境大臣の表彰を受けた。地域に根ざした地道な普及啓発活動が評価された。絵本や模造紙大の大型絵本などを使い、子どもたちからお年寄りまで、年齢層に合わせて発表する。 月平均3回の啓発活動を続け、小学校や自治会、高齢者大学などから講習会への依頼が増えている。柳澤孝省会長は、活発な活動の秘けつを「共通の目的を持って、形に残るものを一緒に手作りしたこと」をあげる。地球温暖化防止という明確な目的や紙芝居などの物作りの達成感がメンバーの求心力を強めたのだろう。 また、メンバーは13人で、30歳後半から70歳代までと年齢層が広く、男女の比率が半々。たくさんの視点による活動の企画や運営が市民の人気につながっていると思う。 柳澤会長は「最近は『参画と協働』と言われるが、市民が自主的に活動をするのが前提」と強調する。活動を通して「たかが一人が変わっても」というあきらめの心ではなく、「一人ひとりの力は大きい」という未来ある考え方を伝えていきたいと話す。この考え方がこれからの市民に必要だと思う。(坂井謙介)

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