比国でボランティア

2007.01.31
未―コラム記者ノート

 篠山市に本部を置く「丹波グリーンフォース」は、篠山鳳鳴高校インターアクト部員と大学生らでつくるNGO。1999年に設立され、同部の顧問をしていた近成俊昭さんが代表を務めている。 山南町のNPO・IKGS緑化協会が行っていた、フィリピン・ピナトゥボ火山被災地緑化のためにクズの種をおくる活動に協力したのが、同国への国際協力の始まりだった。99年にはIKGSの要請を受け、高校生を初めてフィリピンに派遣した。 それから5年。『種』は芽を出して成長を続け、少数民族の自立支援や国内外での国際理解教育などに活動を広げている。そして今月下旬から、女子学生3人がイフガオ州に半年間滞在し、植林に関わるボランティア活動を行うという。 3人は今回の滞在が初めてではなく、これまでに何度か短期で訪れ、学校建設や識字教室などに関わってきた。そこで何を感じ、長期で参加することにしたのだろうか。 近成代表はこう話していた。「大学生のリピーターが多いのは、日本で失われたものを見つけるからではないでしょうか」。この種が今度はどんな『花』を咲かせるのか楽しみだ。(徳舛 純)

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