氷上町商工会が、春日和田山道路の氷上インターチェンジ近くにできる氷上パーキングエリア(PA)に、商業施設が進出できないか、検討を続けている。先日の会員向けの説明会で、出店の意向をたずねるアンケートを行った。参加した16社はそろって、前向きな回答を寄せた。しかし、現実的には「今後の話次第」で、実現の可否はまだ五分五分といったところだ。 進出しなければ、実質的にトイレだけになり、地元にお金が落ちることはない。試算上は1日6000台の車が通る。ビジネスチャンスでこれを見過ごす手はない、とする考えがある一方、施設の建設費の一部負担が必要で、立地条件も厳しく「投資しても、回収できるのか」という思いも当然ついて回る。 しかし、情報発信の点からも「有人」の施設にすることが望まれる。丹波市内の春日和田山道路では、氷上PA以外に車が停まる場所がない。道の駅春日は、舞鶴若狭自動車道を降りなければならず、都市からの観光客への情報発信は、氷上PAの方がずっとやりやすい。収支を合わす方法が見つかり、事業が前進することを期待したい。(足立智和)