最近、丹波市内で看板が取り外された「骨組み」を見かける。県屋外広告物条例に基づき、市が貸し看板業者に是正勧告をしており、業者が外しているようだ。 一年ほど前から、「ゆめタウン」の近くに、「看板が増えたなあ」と気になっていた。調べるうちに県屋外広告物条例に行き着いた。看板に規制があると考えたことはなく、田んぼのあぜなど道路沿いに立てる看板だけでなく、自分の土地に自分の店の広告を出す場合ですら規制があることを知り、二度驚いた。 ルールは細かく、複雑だ。丹波地域は大部分が「禁止区域」とされている。しかし、禁止区域でも、「適用除外」で立てられる看板がある。また、「許可区域」と呼ばれる場所でも、自由に看板を上げることはできず、大きさなどに制限がある。 「ゆめタウン」そばの市道に大きな看板が並んでいる理由も、一帯が「許可区域」で、同じサイズのものが「禁止区域」の柏原バイパス沿いに出せないためと分かった。 看板を見る時、何が書いてあるのかより、サイズや立地に目が行く。「これはセーフ」「多分違反」と、一人つぶやいている。(足立智和)