行革は住民感覚で

2007.01.30
未―コラム記者ノート

丹波市の「行財政改革検討委員会」に応募したが、落選した。先日、辻重五郎市長が落選委員の意見を聞く会を開いたので参加し、ほかの応募者の意見を拝聴してきた。 高齢者の給食調理ボランティアをしている人は、今年度から市内全域で献立が統一され、食材は全て買うようになったと言い、「畑で採れた物を持ち寄って使ってたのに。そこまで画一的にせんとあかんのですかね」と苦笑していた。 園児を持つ山南町の若い母親は「歩いて通園しているのに、今年からバス代をとられるようになった」とこぼしていた。これにはあきれた。「何でも統一すると言うんだったら、山南の幼稚園でも給食を提供してほしい」とそのお母さんは言っていたが、ごもっともだ。 統一は必要なのかもしれないが、住民が「不公平だ」と思っているところを後回しに、「どっちでもいい」または「辛抱できる」と思っているところから先に統一したのでは、最終的には「統一」するという結果になったとしても、理解が得られにくいと思う。 初の行財政改革検討委員会が4日に開かれるが、住民感覚を大切にしながら「妥当性の高い」改革を進めてもらいたい。(足立智和)

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