農村と男女共同参画

2007.01.31
未―コラム記者ノート

 氷上郡農村女性組織連絡会が開いた「農村地域における男女共同参画推進フォーラム」を聞きに行った。行政や地域活動の分野では「男女共同参画」が盛んに言われているが、「農村」という言葉との組み合わせは新鮮に感じ、農業経営の現場にいる人たちが、無理のないペースで少しずつ歩みを進めているのが分かった。 女性4人、男性1人のパネリスト5人は、郡内の農業関係者。花卉栽培をしている女性が「仕事をしていてあまり女性という意識をしたことはありません。周りが女の人と思っていなかったので対等にやってこられたのでは」とユーモアたっぷりに話しておられたが、確かに農家女性の働きぶりは誰もが認める所だろう。 しかし、「働き手であるという認識だけではなく、報酬を含めた位置づけを明確にすることで、女性の働く喜びが確保される」というパネリストの発言は見逃せない課題だと思う。主体的な『個人』としての女性の立場を尊重することが、農村社会をもっと風通し良くするに違いない。そうなれば、若い人や外部から移り住んだ人にも住みやすくなり、地域の活性化にもつながっていくはずだ。(徳舛 純)

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