2007.01.31
未―コラム記者ノート

 10月に入ると、いよいよ黒大豆の枝豆の季節がやってくる。特産地の篠山の沿道では、山盛りの枝豆が並べられ、観光客と農家が歓談する姿を多く見かける。秋の篠山ならではの風景である。 篠山市の北野新田では、山陰旧街道の宿場町としての賑わいを再生しようと、10月9日の夜に通りを照らす。住民らが地元産の竹で大きな行灯(あんどん)を作った。明かりを通して、住民同士のコミュニケーションの『再生』もねらっている。 地域と地域を結ぶ交通路としての道は、人と人を結ぶ憩いの場ともなりうる。丹波地域は比較的祭りが多く、道が会場として使われることも多い。また、沿道を花で飾る地域も多い。法制上さまざまな制約も多い道だが、公共の憩いの場としてどんどん活用できる可能性も秘めている。 丹波県民局と丹波の森協会が丹波の道についてアンケート調査を行っている。住民に丹波地域の「ええ景色」と「わるい景色」を聞くというもの。今回のアンケートをふまえ、来年2月を目標に「道路景観ガイドライン」などを作成する。道の新たな活用法を住民も考える時期にあるのではないかと思う。(坂井謙介)

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