酒の香り

2007.01.29
未―コラム記者ノート

 市島町の竹田小学校の児童が西山酒造場を見学するのを取材した。児童は春から同社の所有する田んぼで酒米の田植えと稲刈りを体験しており、今回の工場見学でお酒の作り方を一貫して学ぶことができた。 造るところを直接見学したことがないという児童が多く、自分も初めてだったので大変興味深かった。 お酒の造り方に関する知識は漠然としか持っていなかったため、児童と同じ所で驚いたり、感心したりしていた。 味を良くするために粒状になるまで精米された米を見せてもらい、もろみがタンクの中で発酵しているところを見学した時は、お酒は生き物だとよく聞くが、なるほどなあと納得した。 その内、自分の体に異変が起きているのに気が付いた。頭がくらくらしてきたのだ。原因がわからず不思議に思っていたが、絞りたての清酒の香りをかいだ時はっきりした。 自分は酒があまり強くないため、どうやら蔵中の酒の香りだけで酔ってしまったようだ。下戸の自覚はあったが香りだけで酔ってしまうとは。外に出て風に当たりつつ、年末年始は特に注意しようと思った。(西澤健太郎)

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