駆け込みの「市展」

2007.01.30
未―コラム記者ノート

 篠山市が11月に初の「市展」を開く。8部門で市内外から広く作品を募るもので、9月定例会の補正予算案に、開催費用として約240万円が盛り込まれた。開催そのものは、多くの市民が歓迎することだろうが、いくつか問題点もあると思う。 8月の議員全員協議会で案が示された際にも指摘があったようだが、このような意味のある文化事業がなぜ9月補正で突然出てくるのかがふに落ちない。時間をかけて内容を練り、来年度の当初予算案に組み込んでも良かったのではないかという気がする。 また、メーンの市民センター会場は11月6日から13日までの会期となっているが、10月10日から11月23日までは市文化協会の「篠山市文化祭」会場に使われるため、文化祭の会期中に市展が入ってしまうことになる。同協会員に限っては、文化祭の出展作品を市展に出してもよいという方針だが、「市展」と「文化祭」の違いが分からなくなってしまわないだろうか。 いろいろな不安要素はあるが、市教委をはじめ実行委員の『まずやってみよう』という前向きな姿勢が、今後の発展につながることを期待したい。(徳舛 純)

関連記事