今号から活字が一回り大きくなった。目が慣れていないせいか、違和感を覚える方もあるだろうが、1カ月もしたら慣れていただけるだろう。 大字化に伴って、一段(横線と横線の間)に入る文字数が、これまでの12字から1字減り、11字になった。工夫を何もしなければ、従来より約2割文字量が減る。そこで、▽記事を簡潔にする▽見出しに大小のメリハリをつける―などの工夫を重ね、情報量が少しでも減らないよう努力している。 過去の丹波新聞綴りをひもといてみると、1956年(昭和31)の新聞は、一段15字、73年(昭和48)2月1日号から14字になり、84年(昭和59)10月4日号から13字、93年(平成5)元旦から12字、という変遷をたどっている。14字は11年、13字は8年余り、12字も10年余りと、案外、頻繁に大字化を繰り返している。 テレビ欄、クイズ欄も新しくなった。サナギが蝶にかえるような劇的な変化をとげることは難しいけれど、いつまでも読み続けてもらえるように、緩やかな代謝を常に意識し、「読みよい紙面・濃い内容」にいっそう心を配りたい。(足立智和)