篠山中学校で先日、中学生と地域の大人による討論会が開かれた。地域の老人会、まちづくり委員や青少年健全育成協議会のメンバーらが参加。総合学習で「福祉」をテーマに市の問題点などを探っている同校一年生23人と、意見を交わした。 中学生は少し緊張しているようだったが、飲酒やタバコなどに関して率直な疑問をぶつけていた。小学生に比べて、中学生は地域の人と接する機会が減るというが、「戦争中の話を聞けて、ものやお小遣いを大切にしないといけないと思った」と話す子もいて、いい機会になった様子。また、大人側も『茶髪』についてどう考えているかなど、普段は知ることのできないことを聞けたようだ。 大人と中高生くらいの年代というと、「最近の若いモンは…」「大人は分かってない」など、対立しがちに思う。しかし、こうやって話し合うことで相手の考えもわかる。 もちろんそれは、大人と子どもだけの関係だけではない。友達同士でも、外国人とでも同じこと。人は自分の価値観でものを計ってしまいがちだが、相手の立場に立つことも大切。常にこのことを忘れないようにしたい。(坂本守啓)