納得できる協議を

2007.02.01
未―コラム記者ノート

 氷上郡6町長が11月20日ごろに氷上郡合併の予備調印を行い、各町議会の12月定例会で、「郡合併の議決」を行うスケジュールが、前回の合併協議会や協議会運営小委員会の中で触れられた。 予備調印には、51ある合併協定項目の協議が終わっていることが前提になるが、今のペースでは、11月20日までに協議を終えるのはかなり厳しいのではないか。これまでに確認された協定項目は28で、12は協議中。11は未提案。未提案には、「ごみ処理をどうするか」といった難題も含まれている。 可燃ごみを例にとると、当座の最大の問題は、氷上、柏原、青垣の3町ごみ焼却施設。移転期限が迫っており、3町で新しい施設を建設するのか、しないのかの6町間の合意が必要になる。 氷上郡が合併協議を始めた時点では、合併特例法の期限は、平成17年3月31日だった。その後法改正があり、平成17年3月31日までに「郡合併の議決」が終わっていれば、特例法の適用を受け、財政上の優遇措置が講じられるようになった。合併協議会事務局も、半年程度の「協議の遅れ」をあらかじめ見込み、「来年11月1日合併」のスケジュールを組んでいる。時間が無いわけではない。住民にとって納得できる協議がなされるよう注文したい。(足立智和)

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