観光開発

2007.02.01
未―コラム記者ノート

丹波ひかみ観光連盟会長の中尾勝さんに、観光開発したら人気が出そうな郡内のスポットを2、3あげてもらった。おすすめは、「春日町の日ヶ奥渓谷、青垣町の浄丸の滝、市島町の神池寺」だそうだ。日ヶ奥は行ったことがないので分からないけれど、神池寺と、浄丸の滝は、なるほど、いい所だ。 神池寺に初めて行った時の感想は、ほんまもんの山奥。人工音とは無縁の静けさが新鮮だった。道中には古木が多く、中尾さんは「丹波の高野山の風情」と評しておられた。 青垣町の浄丸の滝は、子どものころから、夏になれば涼みに行く場所だ。丹波最高峰の粟ヶ峰の水を集めた、落差5メートルほどの滝がある。滝のそばまで近づかなくても、あたり一帯に涼しい空気がただよっている。 中尾さんによると、神池寺を盛り上げようという住民の間で、観光客誘致のため、バスで寺まで行けるよう、道路を整備したいという意向があるという。ミズバショウ園を整備するなど、観光開発への動きも具体的に始まっている。また、浄丸の滝がある青垣町稲土でも、棚田を利用し、都市住民と交流する試みが始まった。 今のままでも誰が行っても、落ち着ける「風格」を両方とも備えている。地元のみなさんのがんばりで、この地域の宝が、もっと知られ、多くの人の宝になればと思う。(足立智和)

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