「柏原病院の小児科を守る会」 の母親ら5人が25日、 辻重五郎市長、 石川憲幸県議と面談し、 柏原病院小児科存続を願う母親の思いを訴えた。
母親たちは、 近くに信頼できる病院がないと、 2人子どもがいた場合、 1人の調子が悪くなって三田や小野の病院に長期入院すると、 もう1人の子の面倒を見る人がいないこと、 新たなお産の予約が市内でできなくなっており、 今妊娠するとたちまち困ること、 子どもの命が失われることがあってからでは手遅れだと、 涙交じりに訴えた。
辻市長は、 「勉強ができ、 休みがある病院に医師が集まっている。 病院に格差ができていて、 医師に柏原病院に来てもらいにくくなっている」 などの理由を説明し、 「県が養成した医師もおり、 丹波に回してと県にお願いしている。 また、 出身の医師に帰って来てとお願いしている」 と、 市の取り組みを説明。 「安心、 安全の根幹の問題と思っており、 全力を尽くす」 と答えた。
また、 石川県議との面談では、 県議が根本的には国の制度で医師不足が起こっていることや、 県が行っている医師招へい策の説明をし、 「すぐに結果が現れないので不安に思っておられるのだろうが、 県にはできる限りやってもらっている」 「かかりつけ医と病院の使い分けを徹底して」 と理解を求めた。