「柏原病院の小児科を守る会」の母親が市長らと面談

2007.05.01
丹波の地域医療特集

 「柏原病院の小児科を守る会」 の母親ら5人が25日、 辻重五郎市長、 石川憲幸県議と面談し、 柏原病院小児科存続を願う母親の思いを訴えた。
 母親たちは、 近くに信頼できる病院がないと、 2人子どもがいた場合、 1人の調子が悪くなって三田や小野の病院に長期入院すると、 もう1人の子の面倒を見る人がいないこと、 新たなお産の予約が市内でできなくなっており、 今妊娠するとたちまち困ること、 子どもの命が失われることがあってからでは手遅れだと、 涙交じりに訴えた。
 辻市長は、 「勉強ができ、 休みがある病院に医師が集まっている。 病院に格差ができていて、 医師に柏原病院に来てもらいにくくなっている」 などの理由を説明し、 「県が養成した医師もおり、 丹波に回してと県にお願いしている。 また、 出身の医師に帰って来てとお願いしている」 と、 市の取り組みを説明。 「安心、 安全の根幹の問題と思っており、 全力を尽くす」 と答えた。
 また、 石川県議との面談では、 県議が根本的には国の制度で医師不足が起こっていることや、 県が行っている医師招へい策の説明をし、 「すぐに結果が現れないので不安に思っておられるのだろうが、 県にはできる限りやってもらっている」 「かかりつけ医と病院の使い分けを徹底して」 と理解を求めた。

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