柏原日赤で「応急診察室」始まる

2007.05.18
丹波の地域医療特集

 丹波市医師会 (田中潔会長) が柏原赤十字病院で実施する 「丹波市8時―10時応急診療室」 が14日、 始まった。 初日は、 患者2人を診た。 電話相談の段階で診察は難しいと判断した患者1人の来院を断り、 他の医療機関に相談するよう求めた。
 酒井医院 (春日町国領) の酒井良明院長 (64) =外科=が当番医。 2歳男児の発熱と、 腰部打ぼくの80歳代の女性の2人を診た。 男児には解熱剤を渡し、 座薬を入れた。 女性には痛み止めを渡し、 それぞれ、 症状が改善しない場合は翌日午前中の受診を呼びかけた。
 断った1人は児童で、 他病院に入院歴がある持病の影響とみられることから、 受け入れ困難と判断し、 かかっている病院での受診を求めた。
 田中医師は、 「体はきついが、 医師としての使命感で (応急診療室に) 参加を決めた。 来院してもらったのに診られないということでは、 患者さんに申し訳ないので、 電話相談の段階で断ることもある。 あくまでも応急的な処置ということを理解して受診してほしい」 と話していた。
 診察は、 月曜から金曜 (祝祭日除く) の午後8時から同10時。 受け付け時間は午後7時半から同9時半。 受診前に同病院 (0795・72・0555) へ電話し、 受け入れ可能かどうか確認の上、 来院すること。

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