16日に森公苑で「地域医療フォーラム」

2007.06.14
丹波の地域医療特集

 丹波新聞社(0795・72・0530)は、 16日午後1時半から丹波の森公苑大ホールで、 地域医療フォーラム 「病院は生き残れるか」 を開く。 無料 (資料代200円)。 託児あり。
 講師は、 元夕張市の病院経営アドバイザーで、 自治体病院の経営や全国の医療崩壊に詳しい伊関友伸 (ともとし) 城西大学経営学部准教授と、 篠山市在住の産婦人科医で、 国立篠山病院でも勤務経験がある上田康夫県立柏原病院副院長。 講演は、 上田氏、 伊関氏の順。 演題は、 上田氏が 「患者を守りたい/医師を、 医療を守りたい」。 伊関氏が 「医師はなぜ、 立ち去るのか―地域医療再生のために―」。
 上田氏は、 勤務医の立場から、 柏原病院を取り巻く現状の報告と、 同病院衰退の原因分析を行い、 その背景にある新臨床研修医制度をはじめとする国の医療政策や、 医療提供側 (医師ら) と医療を受ける側 (市民) との間での 「医療の安全性」 に対する認識の違いを浮き彫りにする。 病院再生へ向ける思いも訴える。
 伊関氏は、 自治体病院を中心とする各地の医療崩壊の実例紹介と原因分析、 病院改革の事例や医師不足時代を乗り切る病院のあり方を紹介し、 具体的に柏原赤十字病院と県立柏原病院の将来のあり方をどのように考えるのか提言する。 行政が行う病院支援のあり方や地方議会の役割などにも言及する。

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