篠山病院存続へ 署名5000筆を市に提出

2007.07.09
丹波の地域医療特集

 兵庫医大篠山病院の存続と充実に向けて活動する 「篠山市の医療をよくする会」 (大江宗男、 石田宇則代表世話人) は4日、 篠山市役所を訪れ、 賛同者5164人分の署名と、 合わせて行ったアンケートのまとめを市に提出した。
 署名とアンケートは、 5月中旬ごろから同病院職員やOB、 その知人らが中心になって市内各戸を回り、 1万282世帯に直接配布。 郵送で1517通の回答があった。
 アンケート結果では、 「医大篠山病院の存続を求めるか」 の問いに対し、 94%が 「求める」 と回答。 「求めない」 は2%、 回答なしが4%だった。 また、 「充実が要求される診療科」 を尋ねた問いでは、 分類してまとめたところ、 小児科と産科がそれぞれ約3割、 内科系17%、 外科系13%、 救急5%、 その他3%になった。
 同会のメンバーらは 「篠山病院に残ってもらわないと困るという市民の切実な思いを聞いた」 などと意見を伝え、 代表世話人の石田さんは 「市民の健康と命を守る防波堤になるようがんばってほしい」 と訴えた。
 市長の代理で署名とアンケートを受け取った山本喜代治政策部長は、 「医大とは交渉のキャッチボールを繰り返している段階。 いただいた意見を参考に存続、 充実に向けて努力したい」 と述べた。

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