柏原日赤再構築で意見交換

2007.09.07
丹波の地域医療特集

  柏原赤十字病院の職員らでつくる丹波地域の医療を守る会 (廣瀬之衛代表) が1日、 丹波の森公苑で 「丹波地域の医療確保フォーラム―柏原赤十字病院の再構築を願って」 を開いた。 約480人が訪れ、 玉田文彦・同病院長の講演や、 地域関係者によるパネルディスカッションに聞き入った。
 玉田院長が内視鏡治療の実際や地域医療における日赤の果たす役割などについて講演。 続くパネルディスカッションでは、 特に小児・産科、 救急医療の充実を求める声が多く出された。
 パネルディスカッションでは、 柏原地域の老人クラブや自治会、 女性団体、 市のPTA、 市議会から5人がそれぞれの立場から意見を述べた。 「大きな課題を抱えるなかでは、 全ての病院、 地域の人が知恵を出し合って」 「予防医療の面において、 柏原日赤は必要だ」 「特に小児科や救急医療が心配」 「現在の医療の状況をPTAの部会で研究し、 親としてどのような心構えが必要かを会員に伝えていきたい」 などと話した。
 また、 「分娩室を改修し、 内視鏡センターが開設されたことを、 柏原日赤でお産した者にとっては寂しいと感じた。 産科を復活させることはないのか」 という来場者からの質問に対し、 玉田院長は 「産科を県立柏原病院と集約する方針が出されたが、 実際は医師の集約にならなかったのは残念なこと。 内視鏡により早期胃がんが多く見つかっている。 ご理解を」 と答えた。
 フォーラムを聞いた女性 (73) は 「柏原病院も柏原赤十字も両方だめになったらどうしようと心配している。 働きざかりの人も忙しいのは分かるけど、 手遅れにならないように今のうちにもっと関心をもってほしい」 と話していた。

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