篠山病院存続で10年で5億円増額

2007.09.10
丹波の地域医療特集

 兵庫医科大学篠山病院の存続問題で、 篠山市が同医大に提示している条件が、 「政策的支援と病院建設費合わせて、 10年間で計25億円」 と、 5億円増額していることが分かった。 7日に開かれた議員全員協議会で、 市が明らかにした。
 市は交渉再開後、 年1・5億円と建設費に5億円で10年間に計20億円を提案していたが、 年1・8億円と建設費7億円にそれぞれ増額した。 政策的支援は 「救急と医師確保対策 (小児・産科含む)」 に対する額で、 建設費は病棟、 手術棟の 「第1期工事」 に対する額。
 市によれば、 1・8億円については大筋で合意の方向が出ているが、 建設費について医大側は、 1期工事に上乗せを求めているほか、 2期工事として 「外来と病棟の改築」 も視野に入れており、 2期工事の扱いが調整できていないという。
 県の調停案は、 1期工事を16億円と算定。 国と県で6億円を補助、 残り10億円を市が負担する。

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