2病院への支援 9月予算化微妙に

2007.09.04
丹波の地域医療特集

 丹波市地域医療協議会 (座長=辻重五郎丹波市長) の最終回が8月30日、 氷上保健センター (氷上町常楽) で開かれた。 前回の会合で市は、 医師不足により機能低下している県立柏原病院 (柏原) と、 柏原赤十字病院 (日赤) への具体的な支援策を示し、 「9月議会で予算化する」 としていたが、 会議冒頭で 「県、 日赤県支部との協議を続けている」 と説明。 現段階では予算化のめどがついていないことを明らかにした。
 予算化のめどについて辻市長は 「公的支援については県、 日赤との協議を早急に詰め、 できることからやっていきたい」 と述べ、 市幹部も 「9月議会に提案できる、 ぎりぎりの日程まで努力を続ける」 と話すにとどまった。
 前回の会合で示した、 医師確保のための医師修学資金貸与制度の創設や産科医院開設補助制度の創設、 また、 柏原に対しては▽高度医療機器の充実▽医師住宅への支援―など、 日赤に対しては▽病院施設整備への支援▽運営費に対する支援―などの具体策や考え方に変わりがないことを確認。 支援策や丹波市における医療状況などの資料を盛り込んだ報告書を 「丹波市の地域医療体制のあり方」 としてまとめることを了承した。
 

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