柏原病院で小児専門外来始まる

2007.10.07
丹波の地域医療特集

 丹波市が費用を負担し、 県立柏原病院小児科で神戸大学医学部附属病院の医師が診察にあたる 「専門外来」 が4日、 始まった。 「腎 (じん)」 「神経」 「代謝・内分泌」 の専門家が、 月1回ずつ同病院で勤務する。 現在、 「腎」 「代謝・内分泌」 と細分化した診療科目は県中部、 北部になく、 専門的な診察が必要な患者に重宝されそうだ。
 専門外来は予約制で、 診察は午後から。 毎月第1木曜が腎外来 (神田杏子医師。 学校の尿検査で再検査が必要とされた児童、 生徒のケア、 先天性の腎疾患など)、 第2水曜が神経外来 (中川卓医師。 てんかんなど)、 第3水曜が代謝・内分泌外来 (粟野宏之医師。 甲状腺機能異常、 糖尿病、 低身長など)。
 これまで、 同病院の専門外来は、 アレルギー、 発達、 慢性疾患の3分類。 神経分野は、 アレルギー担当の酒井國安院長が、 腎分野は、 和久祥三医長が慢性疾患の中で対応していた。
 酒井、 和久両医師も専門外来を続け、 神戸大の専門外来がある日は、 同外来が2診体制になる。
 初日の診察を担当した神田医師は、 一昨年3月末まで2年間同病院で勤務した。 「久しぶりでなつかしい。 神大病院で診ている丹波の人もいる。 軽症の人は、 柏原病院で診たい。 診察は月に1度ですが、 できるだけのことをしたい」 と語った。
 酒井院長は、 「大学と丹波市の支援で、 専門知識がある若手医師に来ていただけるのは非常にありがたい。 神大病院やこども病院に行かなくても柏原で受診でき、 患者負担が軽減できる。 私たちにとっても、 判断に迷った時に相談ができ、 大変心強い。 長く続いてこそ、 意味がある。 継続をお願いしたい」 と話している。
 また、 同大学病院からの当直応援が6日から始まった。 3月末まで毎週土曜、 同病院の小児科医が交代で当直を担当する。 医師免許取得後、 5年目から12、 13年目の若手医師が、 交代で応援に駆けつける見通し。

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