NHKテレビで2週連続放映された「鶴瓶の家族に乾杯」篠山編は、なかなか面白かった。黒豆教室の先生や、「マイスター」が登場し、目の前にいる糸井重里さんそっちのけで「鶴瓶はどこや、どこへ行った」と言っている人もいたが、皆ひょうひょうとしてユーモラスだった。▼横浜の友人からすぐにメールがあり、「丹波の人は明るく親切で、自信と誇りを持っているように見受けた。以前から1度行きたいと思っていたが、来年こそ是非」と書いてあった。また神戸で会った知人からは「きれいでゆったりした風景だったね。良い民宿はあるか」と尋ねられた。▼この番組は、全国のごく普通の田舎を鶴瓶さんらが訪ね、通りすがりに出会った人たちに、ぶっつけ本番のように話しかけるところが魅力。無論、ディレクターが周到な準備をしているのだと思うが、鶴瓶の持ち味を生かした自然体のやり取りが良い。▼篠山が取り上げられたのは、ゲストの糸井さんが「面白いことがありそう」と思ったからだそうだ。それだけ黒豆を初め、丹波の産物がブランドになってきた証しだろう。27日朝の全国中継のニュースの時間にも、丹波市内の小豆畑が登場していた。▼これからは、日帰りだけでなく、のんびり泊まりたいという人も増えてこよう。そういう施設の充実も課題だ。(E)