「軽症、重症の区別明確に」市救急委員会

2008.02.07
丹波の地域医療特集

 第2回丹波市救急医療対策委員会が5日、 氷上保健センター (氷上町常楽) で開かれた。 ▽入院を必要としない軽症の1次患者を受け入れる救急診療所の開設日の拡大、 開設時間の延長▽市民への病院の適切な利用方法の啓発▽丹波医療圏域を超えた広域的な医療連携▽市民への医療の現状の周知―などの検討項目について、 市長、 県柏原健康福祉事務所、 医師会、 県立柏原、 大塚、 柏原赤十字の病院関係者、 市消防本部らが意見交換した。 次回3月に開く会議で、 方向性をまとめる。
 会議は非公開で行われ、 終了後に梅津昭三市健康部長らが会見した。 同部長によると、 会議では、 ▽1次救急と、 2次救急 (入院や手術の必要がある中等症、 重症患者) を担う病院の役割分担の明確化が必要、 市医師会と調整を▽丹波市、 丹波医療圏域で処置できず、 市外に搬送せざるを得ない重症疾病の搬送先を確保するため、 県と近隣市に呼びかけ、 疾患・診療科別、 時間帯別の搬送体制を構築する▽病院とかかりつけ医への使い分けや、 医師に感謝の気持ちを持つよう市民に啓発し、 医師のモチベーション低下を防ぐ▽ドクターヘリの活用を早急に検討すべき▽市外にほとんどを搬送している脳疾患、 心疾患が、 県立柏原病院で対応できるよう県に要望する―などの意見が出されたという。

 

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