丹波市消防本部 市外搬送が大幅増

2008.02.13
丹波の地域医療特集

 2007年の丹波市消防本部の救急出動件数は2277件、 搬送人員で2233人と、 同本部発足以来最多となっていることがわかった。さらに、 市外への救急搬送が775人 (前年比370人増) で、 全搬送に占める割合が35%と、 大幅に増加、 大塚病院への搬送数が県立柏原病院を初めて上回ったことなどが同本部のまとめで明らかになった。
 搬送先では、 大塚病院がトップの693人 (前年比173人増)。 次いで柏原病院が654人 (同210人減)。 2次救急輪番制から離脱した柏原赤十字病院は74人 (同241人減)。 医師不足が常態化している柏原と柏原赤十字が減り、 その分を大塚がカバーしている。
 これまで柏原病院が担っていた、 心臓疾患患者と脳卒中患者らが、 市立西脇病院、 福知山市民病院、 三田市民病院などへ流れている。 山南地域の患者は、 多くが大山病院に運ばれており、 同病院への搬送は、 249人 (同147人増) に増加。 市島地域でも、 福知山市の市民病院が147人 (63人増) となっている。 丹波市内搬送分と、 隣接する福知山市、 篠山市、 西脇市内の病院への搬送で約90%収容ができている。
 また、 市外搬送の割合を月別にみると、 1月は25%程度だったものが、 12月には45%以上に上昇するなど、 右肩上がりに増えている。 昨年と一昨年を月ごとに比較しても、 ほぼ前年より倍増ペースで、 市外搬送が増えており、 市外病院への依存度が高まっている。
 覚知から病院到着までの所用時間の平均は、 35分と、 昨年より5分伸びた。

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