肋骨並んで2本発見 胴体部に期待感

2008.02.12
丹波の恐竜

 山南町上滝の恐竜化石発掘について、 県立人と自然の博物館 (三田市) は7日、 胴体の肋骨の化石が並んだ状態で発見されたと発表した。 良好な状態で残っているため、 同博物館の三枝春生研究員は 「胴体部分の保存状態が良い可能性が高まった」 と期待を深めている。
 並んだ状態で見つかった肋骨は2本。 太さ約8センチ、 長さ約1・5メートルで、 南北に並んでいる。 三枝研究員によると、 形状などから東側が腹側、 西側が背中側とみられる。 2本の他にも、 肋骨と見られる骨が7点露出しており、 さらに整然と並んだかたちで肋骨が見つかる可能性もある。
 1月下旬までに見つかった腰の骨の一部 (幅約15センチ、 長さ約50センチ) については、 平らな形状から座骨の一部とみられる。 通常なら座骨付近にある後ろ脚の骨がまだ見つかっておらず、 三枝研究員は 「骨が外れて、 他の場所に散らばっている可能性がある。 今後の発掘で見つけたい」 とした。
 三枝研究員は、 骨の分布状況などから、 恐竜は右半身を地面に付けて倒れたと推測。 右半身側の骨が良い状態で残り、 その上に、 他の恐竜などに踏まれて砕けた左半身側の骨が細かく散らばっている状態という。

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