丹波市薬剤師会 夜間に薬の相談電話

2008.06.27
丹波の地域医療特集

 丹波市薬剤師会 (梅垣宏会長) が7月1日から、 「夜間おくすり相談電話」 (080・1432・8132) を開設する。 有志25人が日替わりで、 携帯電話で相談を受け付ける。 夜間は、 かかりつけ医やかかりつけ薬局に連絡がとれないことがあるため、 不在時をカバーする。 無報酬のボランティア活動。 「市民の不安軽減につながれば」 と話している。
 当面、 平日の午後9―11時の2時間の運用とする。 携帯電話、 マニュアル、 服薬指導の本2冊、 日誌―を順番に回していく。
 統一のルールとして▽医師によって、 解熱剤の使用法1つにしても、 考え方が違うため、 「一般論」 として説明する▽薬を飲んでもよくならなければ、 受診をするよう勧告する▽時間帯によって、 医師会の午後8時―10時応急診療室や消防本部の電話番号を紹介する―などと決めている。
  「兄がもらった坐薬があるが、 熱を出した弟に使っていいか」 「何日か前にもらった薬が残っているが、 使っても大丈夫か」 など、 多くの相談が想定される残置薬は、 いつ頃、 どんな症状でもらったのかを聞き取り、 害がないと判断すれば、 服用をすすめる。 あわせて翌日受診するよう呼びかける。
 日誌には、 相談内容と回答内容を記載し、 同じ答えができるように情報共有していく。
 また、 幼い子を持つ親からの問い合わせが多いことを想定し、 薬の使い方などを記載したチラシを作り、 県立柏原病院の小児科を守る会が発行している冊子 「病院に行く、 その前に…」 に、 はさみ込むよう準備を進めており、 相談者の手元にある冊子と連動させ、 回答していく意向。
 発案者で同会事務局の石塚正則さんは、 「医療を大切にしようという機運が高まっており、 薬の部分で、 我々薬剤師もできることはないかと考えた。 相談者に安心感を与えられたら」 と話している。

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