柏原病院再生に県が対策本部設置

2008.06.04
丹波の地域医療特集

 県病院局は2日、 「県立柏原病院再生対策本部」 (本部長=黒田進・病院事業管理者) を同病院内に設置し、 第1回本部会議を午後3時から同病院で開く。 会議は非公開。 医師不足や、 それに伴う厳しい運営実態を受け、 再生に向けた対策を、 現場の医師と話し合い、 早急に実践するという。
 酒井國安・同病院長をはじめ、 県災害医療センター長、 県立がんセンター院長らを副本部長とし、 同病院副院長、 部長級ら計14人で構成。 医師確保策、 魅力ある病院をめざした環境整備などを話し合う。
 黒田同管理者は 「期限は設けないが、 方策を話し合うのに時間はかけられない。 予算が必要な対策にも柔軟に対応したい。 現場の声を吸い上げ、 関係機関と調整することがあればしていく」 と話している。
 県内12病院の赤字総額は、 2007年度決算見込みで約40億円。 うち、 柏原病院のそれは約15億円。 08年度は12病院の合計で19億円まで改善する方針をたてているが、 柏原病院の赤字は、 そのうちの10億円を占める見込み。 今年度も厳しい状況が予想されることから対策本部の設置に至った。

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