柏原赤十字 内科に上山医師が着任

2008.06.28
丹波の地域医療特集

 柏原赤十字病院 (玉田文彦院長) に7月1日付で、 丹波市青垣町西芦田出身の内科医、 上山知己 (ともみ) 医師 (42) =神戸市=が第1内科部長として着任する。 現在は、 京都大学付属病院に勤務しており、 認定内科専門医で、 循環器の専門医でもある。 同病院の内科常勤医は、 玉田院長を含め5人となる。 これに伴い同病院は7月から、 内科系疾患で週1回に限り、 常勤医2人体制で夜間2次救急を再開。 丹波地域医療圏域の2次救急輪番へも復帰する。
 同病院は依然、 外科医が不在で手術ができないため、 26日に県柏原総合庁舎で開かれる 「丹波圏域救急医療対策圏域会議」 (田中潔会長) で、 同病院で対応できること、 できないことの詳細を関係病院や消防本部と協議し、 連携事項の確認などをする予定。
 上山医師は、 鳥取大学医学部卒。 神戸大学大学院医学研究科を修了し、 医学博士号を取得。 米・ハーバード大学に留学し、 心臓病の研究をした経験もある。 神戸大学医学部付属病院を経て、 京都大学付属病院へ。 今後は、 柏原赤十字病院に勤務しながら、 京都大学医学部の客員研究員も務める予定。
 上山医師は 「微力だが、 実家のある丹波で地域医療に貢献できるよう、 できる限りのことをやっていきたい」 と話している。
 同病院は、 常勤医が内科医2人だけとなった昨年5月、 病院群輪番制への不参加を申し入れ、 輪番制から外れていた。 その後、 にしき記念病院が加わり、 兵庫医大篠山、 岡本、 県立柏原、 大塚との5病院で体制を組んでいた。

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